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新品じゃなくていいもの。新品にしたいもの。

9月25日
読了時間: 7分

更新日:9月29日

店を開きたい気持ちの中には、楽しみも、不安も、「たぶん何とかなる」という自信もあります。どれか一つを消す必要はありません。大切なのは、その気持ちを一つずつ行動に変えていくことです。

この文章は、開業を難しく見せるためではありません。分からないことを具体的にして、最初の一歩を少し軽くするために書いています。



カフェの設備を全部新品で揃えると、かなりのお金がかかります。

だから中古を使う。


これは、とても合理的です。

ただし、「中古が安いから」という理由だけで決めると、あとで高くつくものもあります。

僕は、設備ごとに役割を分けて考えます。



売上の心臓部は、価格以外を見る。



エスプレッソマシンとグラインダー。

コーヒーを主力にするなら、ここが止まると営業そのものが変わります。

中古でも状態がよく、整備履歴が分かり、修理体制があるなら選択肢になります。


でも、安いから買う、は少し怖い。

機械代だけではなく、故障した日の売上まで含めて考えます。




開業前にこのテーマを考えると、必要以上に怖く感じることがあります。特に、中古で安く揃えた結果、故障や買い直しで余計にお金がかかることは、まだ営業していない段階では答えが見えないからこそ大きく感じます。


ただ、「売上の心臓部は、価格以外を見る。」で必要なのは、完璧な正解ではありません。自分の店ならどうしたいかを一度仮置きすることです。数字でも、図でも、候補でもいい。仮の答えがあると、次に確認することが見えてきます。


逆に少し注意したいのは、開業費はできるだけ安い方が安全という考えことです。勢いは開業に必要ですが、その勢いを長く守るために、今の段階で一つだけ根拠を足しておく。僕はそのくらいのバランスがちょうどいいと思っています。



ただの箱や台には、賢く中古を使う。



ステンレスの作業台。

棚。

状態のいいコールドテーブル。


用途がシンプルで、故障リスクを判断しやすいものは中古を使いやすい。

新品にする理由がないものまで新品で揃える必要はありません。




ここは、店づくりの中では少し地味な話です。内装やマシンのように写真映えもしません。でも、開業後に「もっと早く考えておけばよかった」となりやすいのは、こういう地味な部分です。


必要なところには投資し、削れるところは上手に削ることという希望があるなら、「ただの箱や台には、賢く中古を使う。」はその希望を小さくするための話ではありません。むしろ、好きなことを続けるための余白をつくる話です。


全部を一度に決めなくても大丈夫です。まずは止まると売上が止まる機器と、後から替えられる物を分けること。一つだけ動かすと、不安の輪郭が見えてきます。開業準備は、大きな勇気より小さな確認の積み重ねで進みます。



製氷機と冷蔵設備は、夏を想像する。



オープン前は、機械が動けば十分に見えます。

でも本当に大事なのは、一番暑い日、一番忙しい日に耐えるかです。

氷が足りない。冷蔵庫が冷えない。


この二つは営業中に起きるとかなり苦しい。

中古を選ぶなら、年式、能力、メンテナンス履歴まで確認したいところです。




「製氷機と冷蔵設備は、夏を想像する。」で迷うのは、経験がないから当然です。初めて店を開くのに、最初からすべて分かっている人はいません。


僕が大事だと思うのは、正解を当てることより、外しても戻れる状態を残すことです。現金を残す。固定費を重くしすぎない。後から変えられるものは後回しにする。そういう余白があれば、開業後に現実を見ながら修正できます。


根拠のない自信も、全部なくす必要はありません。「自分ならできる」という気持ちは大事です。ただ、その横に数字や確認を一つ置く。その繰り返しで、自信が少しずつ強くなります。



初期費用だけでなく、5年間の総額を見る。



10万円安く買って、毎年修理に5万円。

それなら最初から新品の方が安かった、ということもあります。

反対に、丈夫な設備を中古で半額で買い、何年も使えることもあります。


新品か中古かという二択ではなく、5年でいくらかかるか。

設備投資も、家賃と同じように長い時間で見ます。




調べるほど情報が増えて、かえって動けなくなることがあります。ネットには全国の店の事例が出ていますが、その全部が自分の店に必要なわけではありません。


「初期費用だけでなく、5年間の総額を見る。」も、自分の10〜15坪の店、自分の営業時間、自分の資金、自分の家族に合わせて考えればいい。一般論をそのまま背負う必要はありません。


開業前の金縛りは、情報が足りないことより『どの情報を自分に当てはめればいいか分からない』ことで起きることがあります。そんなときは、誰かと話しながら自分の条件に翻訳するだけで、かなり軽くなります。



全部にお金をかけない。大事なところには、かける。



開業資金には限りがあります。

だからこそ、均等に削らない。

売上に直結するもの。営業を止めるもの。あとから変えにくいもの。


そこにはお金を残す。

新品と中古を使い分けることは、節約ではなく、投資の優先順位を決めることだと思っています。





店を持ちたいと思ったとき、頭の中にはたぶんもう景色があります。カウンターに立つ自分、お客さんがコーヒーを飲む姿、常連さんができていく時間。


「全部にお金をかけない。大事なところには、かける。」のような実務は、その景色と反対側にあるものではありません。夢を現場まで運ぶための橋です。


面倒なことを一つ終わらせるたびに、開業は少し現実になります。準備は夢を冷ますためではなく、夢の解像度を上げるためにあります。




まだ、相談するほど決まっていなくても。


物件が決まっていない。予算も曖昧。何を聞けばいいかも分からない。そういう段階でも大丈夫です。むしろ、その段階だからこそ誰かに話してみる意味があります。


きれいな事業計画書を作ってから相談する必要はありません。物件のスクリーンショット一枚でも、ノートに書いた予算でも、「カフェをやりたいんですが、何から考えればいいですか」という一言でも十分です。


ELEPHANT COFFEEにコーヒーを飲みに来て、店を見ながら話してみる。今村に相談してみる。InstagramのDMで、まだ何も決まっていないことをそのまま送ってみる。


話したから必ず開業しないといけないわけではありません。話してみて「今じゃない」と分かることも、「この予算ならここから」と見えることもあります。それも、ちゃんと前進です。


一人で考え続けて動けなくなるくらいなら、まず一度、店を見に来てください。コーヒーを飲みながら、自分の店の話をするところからでいいです。





ELEPHANT COFFEE

福岡県筑紫野市、朝倉街道駅前。

エスプレッソ、ラテアート、焙煎を中心に、小さなカフェを営んでいます。


営業時間:10:00–18:00


店頭でのコーヒー提供のほか、ラテアート教室、バリスタ向けレッスン、コーヒー豆の卸販売、カフェ開業サポートも行っています。





CAFE OPENING SUPPORT|カフェ開業サポート

これからカフェを開きたい方へ。


物件選び、資金計画、エスプレッソマシン、メニュー設計、抽出レシピ、スタッフ教育、プレオープン、集客まで。

ELEPHANT COFFEEでは、店を開くところだけではなく、開いたあとに続く店をつくることまで一緒に考えています。


すでに物件を探している方も、まだ何から始めればいいかわからない方もご相談ください。






LESSON|ELEPHANT COFFEEで学ぶ

初心者の方から、現役バリスタ、カフェ開業を目指す方、海外で働きたい方まで。

目的に合わせたレッスンを行っています。


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初心者から段階的にステップアップしていく少人数制レッスン。


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普段使用しているマシンを持ち込み、ご自身の環境に合わせて抽出やスチーミングを調整します。


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海外のカフェでバリスタとして働くことを目指す方向けの実践プログラム。




ELEPHANT COFFEE

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